空港の近くにある笠利には、どんな神社やパワースポットがあるのかな?
笠利には、神様が天から降り立った場所があると伝わっており、紹介しますね!
あやまる岬
あやまる岬は奄美空港から約10分の距離にある岬です。
あやまるとは「綾(あや)でできた毬(まり)のような丸い土地」という意味です。
観光地でもある、あやまる岬がある一帯は崎原(さきばる)という地名で、神様が宿る土地と伝わっています。
近くのソテツジャングル、あやまる岬観光公園には、ノロやユタの拝み所があります。
これらは島の言葉で、「アムィゴ」「イジュンゴ」とよばれ、観光地となった現在でも、訪れることが可能です。
【奄美大島のノロとユタ】
奄美大島には沖縄と同じような信仰、考え方があります。
このうち、ノロやユタという人物を紹介します。
ノロ:神様と交信して地域の五穀豊穣や発展を占う女性
ユタ:神様と交信して、身近な人々を占う女性や男性
ソテツジャングルにあるアムィゴ
アムィゴはあやまるソテツジャングル駐車場からアクセスできます。
アムィゴとは、島の言葉で、「水の神様」です。駐車場から山側、一見すると何もないところに階段があります。
階段を上がると、崖があり、うっすら水が流れたようなあとを、見ることができます。
この場所は、ユタがみそぎをする場所です。
ソテツジャングルの駐車場からアクセスできるため、奄美の信仰に思いをはせてみてください。
【あやまるソテツジャングル】
〒894-0624 鹿児島県奄美市笠利町大字須野2014
通年24時間
あやまる岬観光公園にあるイジュンゴ
イジュンゴはあやまる岬観光公園にあります。
山側を歩くと、コンクリート製の水がめが見えます。
イジュンゴとは島の言葉で、「こんこんと湧き出る泉」です。
ノロの祈りの場の役割と、崎原集落の井戸をかねていました。
あやまる岬観光公園内にあるため、観光がてら足を運んでみてはいかがでしょうか。
イジュンゴから振り返ったところです。
あやまる岬観光公園のゲートボール場、東屋の裏手を少しあがります。
【あやまる岬】
〒894-0624 鹿児島県奄美市笠利町大字須野
電話:0997-638-885
通年24時間営業
アマンデー(アマンディ)
アマンデーは神話上で奄美大島をつくった神様の、阿摩弥姑(あまみこ)と志仁礼久(しにれく)が、最初に降り立った場所です。
天孫降臨の地とかかれた石碑があります。
山の中腹にある石碑の場所からは、奄美空港までが一望できます。
左側は奄美空港、右側のドームは奄美パークです。
海の奥に盛り上がったところは喜界島ですね。
場所は航空自衛隊・奄美大島分屯基地の途中にあります。
バス停は近くにないので、アクセスはレンタカーか原付です。
「自衛隊の敷地しかないのでは?」と不安になりますが、専用の駐車場も整備されています。
節田集落からの分岐点です。
右折の30キロ道路、山を登ります。
途中の道、アマンデーともに、定期的に草刈りをしてくれているため、視界に問題はありません。
見通しの悪い急カーブが多く、ところどころクラクションを鳴らしてから進みます。
なお、空港線沿いに同名の建物がありますが、そちらではありません。
【アマンデー(アマンディ)】
〒894-0504 鹿児島県奄美市笠利町大字和野
通年24時間
阿麻美姑神社(あまみこじんじゃ)
阿麻美姑神社は節田集落にある神社です。
アマンデーの拝殿と言われています。
祀られているのは阿摩弥姑(あまみこ)です。
アマンデーには石碑しかないため、お賽銭やお参りはこちらで行います。
もしかしたら、遥拝所の役割があるかも知れません。
神社神道は日本(本土)の考え方ですのでうまく融合していますね。
奥の東屋で休憩もできます。
【阿麻美姑神社】
〒894-0504 鹿児島県奄美市笠利町大字節田97
通年24時間営業
節田立神(せったたちがん)
節田海岸には大、中、小3つの巨大な岩が並ぶ場所があります。巨大な岩にはそれぞれ以下のような名前があります。
- 大:ウヤタチガン
- 中:クワタチガン
- 小:マァタチガン
引き潮時には歩いてわたることもできます。
また、近くにはノロのお墓もあり、後世も残したい場所です。
また、イザリ漁の晩にはケンムンが出ると伝わる場所です。
【イザリ漁とは】
奄美大島では特に、冬の大潮の晩に強く潮が引くと浅瀬に、タコや貝が取り残されます。
昔は夜、炎を使い、えものを捕獲していたので、その炎がケンムンに見えたのでは?ともいわれています。
わたしは、ウヤタチガンの拝んでいるような姿をみると、なぜだかほっとしました。
このように神社やパワースポットでもホッとするような感覚が大切です。
【節田立神】
〒894-0504 鹿児島県奄美市笠利町大字節田
通年24時間
夢をかなえる「カメ」さん
夢をかなえる「カメ」さんは笠利灯台の手前にあるモニュメントで、2002年に設立された比較的新しい観光地です。
奄美大島はウミガメが産卵にくることから、シンボルにもなっています。
近くに見える灯台が奄美大島の最北端です。
アクセスは、奄美空港から車で約20分なので、余裕を持って行ってみてください。
実は充電バイクで旅をする番組の、スタート地点にもなりました。
カメさんのモニュメントは、なでる場所により得られるご利益が違います。
頭 | 知恵を授かる |
右前あし | 男性の願いが叶う |
右後ろあし | お金がたまる |
左後ろあし | 長生きできる |
左前あし | 女性の願いが叶う |
おなか | 子どもを授かる |
こうらに子どもをのせる | 元気に育つ |
モニュメントのご利益を参考にまとめました。
自分だけではなく、家族やいろんな人を想ったら、結局全部なでてしまいますよね。
ロケーションもよく、晴れていたら喜界島も見えますよ。
東屋、お手洗いも整備されていますので休憩もできます。
笠利崎灯台(用岬の灯台)
奄美大島の最北端にある灯台です。
地元の方々からは「用岬の灯台」として親しまれています。
灯台の内部には入れませんが、建物がある場所までは階段で行くことができます。
下の道から灯台までは、徒歩約10分です。
階段や道は整備されていますが、運動不足には少しきついくらいですね。
途中の岩場は石川(イシゴウ)・音水とよばれ、カミサマの禊の場です。
ちょっとしたパワースポットです。
登った日は風が強く、ところどころぶれてますね。
夕方登りましたが、方角は左側で、朝日をみるのに適した場所です。
お近くに宿泊されたときは登ってみるのもいいですね。
また、灯台にはド○モのマークもあり、離島の電波を支えているようです。
離島で強いのはド○モですかね?
カミサマの水の流れと現代の灯りの役割と、電波。
島の中でも時代の流れを感じた場所です。
【笠利崎灯台】
〒894-0621 鹿児島県奄美市笠利町大字用
通年24時間
レンタカーでめぐるモデルコース
笠利エリアは古代の遺跡が多い
奄美大島の笠利エリアは遺跡や、ノロ(神様と交信して地域の五穀豊穣や発展を占う女性)墓が多く存在します。
地面をよく見ると、土器の破片のようなものが落ちている事があります。
その破片は、当時の土器の破片であることが多いです。
また、ひらけた大地に、ところどころ林が見えます。
この林は聖域である事が多く、ノロ墓もあるとされています。
人の畑や家に隣接していることもあり、時がたった現代でも身近な存在です。
これらは、空港からほど近い宇宿貝塚(うしゅくかいづか)や、あやまる岬途中の歴史民俗資料館でより詳しく学べます。
記事をよみ、より奄美の歴史、文化を知りたい方に、おすすめのスポットです。
【宇宿貝塚】
〒894-0501 鹿児島県奄美市笠利町大字宇宿2301
電話:0997630054
開館時間 9:00〜17:00 (月曜定休)
【奄美私立民俗資料館】
〒894-0624 鹿児島県奄美市笠利町大字須野670
電話:0997639531
開館時間 9:00〜17:00 (月曜定休)
空港からアクセス抜群、帰りの飛行機の時間まで散策しよう!
レンタカーがあればアクセスが容易な奄美大島・笠利エリアの神社、パワースポットを紹介しました。
笠利エリアは空港があるため、飛行機の時間まで、有効に過ごす事ができます。
島独自の文化や考え方は本土とはまた違い、教養としても面白いです。
興味を持ったらぜひ行ってみてください。
【周辺のおすすめの飲食店など】
・みしょらんCafe あやまる岬の展望台にあります。
ケーキとコーヒーのセットがおすすめです。
ゆすり合ってですが、無料Wi-Fiがあり、16:00まですが使えます。
・Aコープ笠利店
笠利エリアのスーパーで、パンや惣菜が入手できます。
カフェやレストランの時間が取れないときにおすすめです。